許されるタイプの奇行

日常的にやっていて文句を言われにくい行動というのがきっとこの世にいくつかあると思うが、その中の二つは確実に「適度な運動」と「掃除」だと思う。体を鍛えることだとか奉仕活動だとか、そういうものに対して大声で悪く言える人はあんまりいない(と、思う。ちょっとは確実にいる)(よく考えたら小中学校で半強制的にやらされてたな)。

だから、何にもすることがないけど走るわけにも寝るわけにもいかず他人の目があるようなシチュエーションでは掃除をするのがいいんじゃなかろうか。しかもかなり細かくて根気強い作業が必要なもの。それを見た人も「よくわかんないことやってるけど、綺麗になったみたいだし、まあいいか」ぐらいで終わるんじゃなかろうか。

何やってるのと訊かれても、「すみません。ちょっと、汚かったので……」と言外に"めちゃくちゃ汚いので気になって仕方なかったです"を滲ませて答えれば、「そうだったんだ〜」としか返しようがない。これを毎日毎日やるのではなくて、突然天啓を受けたかのようなタイミングでやると尚更「そうだったんだ〜、よっぽどだったんだな〜」としか思われない。

バグった末の行動が社会的望ましさの高い行動だと、奇行でも許される現象。やってる方としては、掃除でもしながら好きなこと考えてればいいんだからちょっとした休憩である。見る人が見れば突然の奇行だけど、掃除だから、怪しいなとは思うものの迂闊に手を出せない。と、思う。タイミングだけは本当に本当によく考えないといけないから、こっちも迂闊にできないのが難点。