無音の部屋

疲れてっから夢みてえなことばっか言います。

 

気づいたら部屋が真っ白でふわふわになってて、マシュマロなのか餅なのかわからんけど、まあどこにも角がなくて、部屋中白くてふわふわで、まあとにかくふわふわで。ちょっと歩いてみても、足の裏をふわふわが包み込むばかりで。

こりゃあ最高だってんで床に寝転んでみたら、もうこれはたまらんってほどにふわふわ。どこに転がってもとにかく包み込まれる。素晴らしい、夢みたいだーって思いながらそのまま床で寝ちゃって、起きたらやっぱり白いふわふわの上にいる。今度は窓ができてて、痛くも熱くもない光がホワーっと差し込んでいて、陽だまりの中でゴロゴロする。あぁ〜もうここで死んじゃいたい……と思ってまた寝る。

何も喋らなくていい、何のフリもしなくていい、よだれを垂らしててもいい。とにかく人がいなくて静か。嬉しくて嬉しくてまたゴロゴロする。部屋は真っ白でふわふわである。もうここから出なくていいらしい。もう外に出なくていいらしい。もう人間と関わらなくていいらしい、もういろいろなことで迷惑かけるとか、申し訳ないとか思わなくていいらしい。よかった。焦らなくていい、なにも考えなくていい、疲れなくていい、心臓に悪いことは何もない。約束された平和。生きていてこんなに楽になれたことはあるだろうか。すべてから解放されて、もうどこにも帰らなくていいなんて。十年先、一年先、一ヶ月先、一日先、一秒先のことだって何も考えなくていいなんて。思い悩まなくていいなんて。どうやって解放されるか考えなくていいなんて。いつ寝るか何時間寝るか考えなくていいなんて。あらゆる騒音から逃れられるなんて。

 

終了。寝る。いやだ。起きたくない。