指紋

もう2年近く使っている端末の、指紋認証が今でも有効なことに不思議な気持ちになる。一度くらいは設定し直したかもしれないが、それにしたって長持ちしすぎる。こんなに頑健な識別法があるなんてどうして人類は知ってるんだろう。

指紋が人それぞれ違う上にずっと変わらないことに初めて気づいた人は、こんにゃくを初めて作った人と同じくらいの執拗さと、目の付け所のシャープさを持った人に違いない。

刑事ドラマなんかで指紋を採取するのはほぼお約束だけれど、本当に有効なんだ。怖い。指紋って変わらないんだ。しかも一個しかないんだ。私の手に一個しか……。

き、気持ち悪い!!急に気持ち悪くなってきた!その辺に私の指紋がベタベタベタベタついてるんだ。あまりにも気持ち悪い。液晶に指紋がつくのが嫌、とかではなくて、私に指紋があることが嫌。手袋はめて生活したらこの気持ちはおさまるんだろうか。どうやってお風呂に入るつもりだ。

大丈夫大丈夫。どうせあらゆる指紋データがAppleに送られてるよ。大丈夫大丈夫。

せっかくだから、ある日だれかの指紋データが私の指にくっついてきて、iPhone指紋認証が効かなくなって首を捻ったりしてみたいもんだ。体がホログラムになればできるのかな。馬鹿なこと言ってないで寝よう。