紙面の宝石

私はリアルの宝石を見ても「石だ」くらいの感想しか持てない。それくらいのものしか見たことがないからかもしれない。誰がどんな石を身につけているのを見ても「石だな……」と思ってしまう。犬を見て「犬だ」、鳥を見て「鳥だ」と言ってしまうのと同じ感覚だ。知識と興味がないゆえに「石だ」「犬だ」「鳥だ」で全て止まってしまう。

しかし紙面の宝石を見るとあまりにも美しくて頭がポーッとしてしまう。なんて綺麗なんだ、これをずっと飾っておきたい、とばかり考えてしまう。だから身の丈に合わない価格の服が載っている雑誌を手にとってしまうんだと思う。

例えばいま大金持ちになって、宝石の実物をしこたま買えるようになっても「じゃあ、よくわからんけど景気付けに少し……」と、アクセサリーとしてアメジストとルビーを買って放置するだろう。便利だけど高い石、ぐらいの扱い方になってしまう。悲しいことに、価値を知らないから。だから大金持ちになったとしても、私は紙面の宝石を眺めてうっとりして、好きなページを切り取ってそこらじゅうにペタペタ貼るだけで大満足なのだ。大金持ちになったことないからわからんけど!!

それにしても雑誌に載ってる宝石というのはなんであんなに綺麗なんだろう。宝石が綺麗な雑誌は服もバッグも綺麗に見える。なんでだろう。光をたくさん当ててるから?解像度がめちゃくちゃ高いから?光が本当に綺麗に入ってて、もう眩しくて眩しくて、しかも細部までハッキリと写ってるから見てるだけで頭が真っ白になる。最近特に気に入ってて気づいたら買ってるのはHarper's BAZAARです、好きです(オタク特有のイキ告)*1

*1:雑誌の好みにも周期があってある日突然変わる