自分の中に救いがないもので

アイドルはすごいんじゃ……世界を救うんじゃ……少なくとも私の世界を救うんじゃよ……。って最近よく思う。

現場に行けば我を忘れて盛り上がれるし、ただ「好き」「応援したい」って気持ちだけでいろいろ頑張れる。爪やiPhoneケースやポーチやアクセサリーの色だってアイドルが簡単に変えてくれる。推しのメンバーカラーと同じ色の何かを見つけただけでちょっと嬉しくなる。曲を繰り返し聞いて、映像を何度も何度も見ておけば、目を閉じて思い浮かべるだけでずっと楽しめる。ちょっと足を踏み外したら簡単に苦痛になってしまうような時間を埋めてくれる。

「このパートをこの子に歌わせた人天才だな」とか「このグループにこの子がいて本当によかった……」とか「あのライブのあの曲のあの時の衣装が好き」とか、そういう細かいことを突き詰めていくとたぶん24時間は語れる。誰かと語り合うなら一ヶ月は語れる。オタクが一ヶ月語り合っている間にもアイドル達は成長していく、変わっていく。それを見てまた、「くぅ〜〜〜かっこよくなったな〜強くなったな〜ビジュアルに磨きがかかったな〜動きにキレが出てきたな〜歌が良くなったな〜」と(勝手に、一方的に思うだけで)楽しめる。

きっかけはほんの出来心だった。youtubeでなんとなくMVを見てしまった。曲と歌詞が楽しいと思ってどんどん動画を見ていった。そうして素地が出来上がったところで、友人に誘われてなんとなくコンサートに行ってしまった。わからない曲が半分以上を占めていた。でもパフォーマンスがすごかった。盛り上がって楽しくなってしまった。

さらに予習を重ねてまたコンサートに行った。メンバーの顔と名前をうっすらと一致させて、電器屋で適当なサイリウムを二、三本買ってきて臨んだ。

アイドルオタクのノリ方がわかってきた頃、ある一人のメンバーから目が離せなくなった。もちろん他のメンバーにもキラリと光るところがある。たくさんあるのだが、私はどうしてもその一人を見つめ続けてしまった。私はこの人から一瞬でも目を離したらいけない。せめて今この二時間だけは、この人の一瞬一瞬を絶対に見逃したくない。彼女はとってもかっこよくて可愛くて熱くて強くて努力家で魅力的で……そんな幻想を一介のファンでしかない私に抱かせるには、十分すぎるほど素敵なアイドルなのだ。私はその人を一生推すことに決めたし、彼女が幸せになることをずっと願っている。人生まるごと幸せになってほしい。

このまま書き続けるとあっという間に朝になってしまうに違いない。寝たいからもうやめよう。とにかく「私の世界はアイドル(広義)に救われてんだよ」っていうことを今日は実感した。