目を潰しときゃいい

日中、すごくいいことを考えていたのに、その内容を忘れてしまって悔しい。メモする隙が無かったのが敗因か。メモしないと忘れてしまう「すごくいいこと」なんて、ただの夢と同じだ。私は起きているつもりで眠っていたに違いない。絶対に思い出したい。絶対に……。

 

この秋どんな服を着ようか悩んで、決めた。この一年くらい着ていたような路線からは外れる。あと、眉毛の形も変えることに決めた。やりたい放題やるぞ。

こうやって突然なんでもかんでもパッと変えてしまうので、周囲の人に驚かれることも多い。基本的にそういうリアクションは疎ましく思ってしまう性分なのだが、ここ最近は驚かせてなんぼみたいな気持ちになってきた。目に見える部分のことでいちいち驚いてくれるおかげで、私は自分のことを話さなくて済む。したくない話をしなくて済む。こんなに楽なことってあるだろうか。

外面の印象と趣向のギャップがすごい、とたくさん言われて生きてきた。その度に「勝手にギャップとか言われても『だから何?』としか言えない……」と思っていたけれど、なんだかもう、慣れた。それに、ギャップがすごいと言われることは、外面の印象操作(?)に多少成功しているという意味でもあるから、これはこれで一つの技術として今後も扱っていこう。外面の取り繕い方教えますよ、一回千円で(もちろん嘘ですよ)。

 

そういえばだいぶ前、笑顔の作り方を非常に端的に教えてくれた人がいた。

その人が言うには「笑顔は目を潰しときゃいいので」。

もちろんいわゆる「目潰し」ではない。笑顔を作るには、目を閉じ、頬をギュッと上げて、瞼を上下から潰せばよい、ということだった。それだけで一般的には笑顔と認められると知り、且つ、その人の実演を見ても笑っているようにしか見えなかったので、私はそれ以来愛想笑いするときは目を潰している。これはおおよそどんな場面でも有効な技なので重宝している。お礼を言いたいのだが、今ではその人に礼を言う術はない。

 

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作った本に関する連絡事項、昨日書きそびれました。

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