あの蜘蛛

ついさっき、0.5mmくらいの大きさの虫が視界に入った。蚊か何かかなと思って手で払ったら空気以上の重みを感じた。蜘蛛だった。糸の感触を残して蜘蛛はどこかに消えた。

蜘蛛はたまに天井からそっと降りてくる。なんでわざわざ私がいるところにやってきて視界に入ろうとするのか。私を生物だと認識していないのだろうか。

そんなことを考えていたら、先ほどの蜘蛛が懲りもせず降りてきたので、今度こそどうにかしてやろうと思ってティッシュを持って蜘蛛の下に手を入れた。蜘蛛は何かを察して、想像よりも俊敏に上にあがっていく。このまま下から追い詰めていったのでは、蜘蛛はすぐに手の届かないところにいってしまう。蜘蛛が上っていく速さを確認して大体の予測をつけて、横から蜘蛛をティッシュ越しに掴んだ。ティッシュを広げて確認したら蜘蛛は潰れていた。

うーん、悪いことしちゃったかしら。蜘蛛が私の視界に入るのと、私が蜘蛛を潰すのではどちらが悪いことなのだろう。私は虫が本当に苦手で、視界の端になにか黒い物体が飛んでいくのを捉えただけでギャッと叫んで退避してしまう。その黒い物体はほとんどの場合、枯葉だったりゴミだったりする。つまり何かを虫だと錯覚しただけで心拍数が上がって無駄に心臓を使ってしまう。心臓は使いすぎると止まる(要出典)。居住空間に虫がやってきて、わざわざ私の視界に入ってくるってかなり心臓に悪い。こんなことが続いたら私も遠からず蜘蛛みたいに潰れると思う。私が蜘蛛を潰したのと、蜘蛛が視界に入ってきたのはどっちが悪いんだろう。私もあの蜘蛛も結局同じくらい悪いんじゃないのかい。

あ〜でも、あの蜘蛛より私の方が確実に殺生を重ねている。う〜ん、殺生はよくない。よくないんだけどやらないと生きていけない。蜘蛛だってわざわざカッコイイ巣を作って獲物を食って生きてる。でもあの蜘蛛はめちゃくちゃ小さかったので、人生もとい虫生これからだ!みたいなノリでここに降りてきたのかもしれない。う〜ん、蜘蛛ごめん、やっぱ悪いことした。相対的に見て、私が悪いことした。あんなちっちゃい蜘蛛に申し訳ないことした。蜘蛛さん、何の慰めにも償いにもならないけど、せめてこれでも聞いてくれ。もう聞こえないだろうけど。

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