九月

たくさん寝たからか、気温が下がってきたからか、苦しみが百周したからか知らないが、ようやく精神が落ち着いてきた。落ち着かせたとも言える。もはや緊急事態だと判断して、何の力でも借りることにしたのだ。

いや、「借りる」ではない、「使う」。もともと私の持ち物だから「借りる」なんて言う必要ないのよね。私は力を使う。

かっこいいな、これ一生言いたいな。「私は力を使う」。

 

秋になってすごく……すごく気が楽になった。ああ本当に落ち着いた。

落ち着くまでの過程でいろいろなことを考えた。結果、短期間で全部バシッと決めてしまいたい、選びたいと思った。覚悟を決めるとでも言おうか。

なんでも先延ばしにして生きてきて、いい加減全部嫌になってきたのだ。いつも通り、決意は長く続かないわけだが、期間と目標を細かく設定して毎日チェックリストを埋めていくようなやり方が一番の近道だと思うから、そんなふうにしていけばどうにかならないだろうか。なんでもかんでも、もう決めないと、いつまでもいつまでも苦しいままだから。

苦しくなくなる方法が本当にわからない。そんな都合のいいものはきっとこの世にはないのだろう。ここまでくれば、何をしても無駄だということが嫌でもわかる。というか、わかった。

一瞬でいいから世界が綺麗に見える魔法というのにかかってみたいもんだ。私にもできるかな。

 

秋は大好き。実りの秋とか読書の秋とか食欲の秋とか、そんな実用的な意味なんてつけたくない。どうせいつも本読んでるし、食欲あるときはあるし、年中どこかで実ってるくせに何を言ってんだかさっぱりわからない。『日本全国酒飲み音頭』みたいなもんじゃないのか。

それはそうとして、秋は大好き。毎日私を炙り殺そうとしていた外気がなくなるだけで、世界に許されたような気持ちになる。でも、そんなものは錯覚だ。本当は世界に許されたことなんて一度もない。そもそも世界が許したって私が許さない。だってムカつくから。世界にムカついてる。今更許されたって許してやんないよ。もう仕方ない。生まれてこのかた、そりが合わない。結局全ては私を苦しめるものでしかない。だからもう全部許さない。

それでも秋は大好きなんだな。こうやって矛盾が一つ出てきてまた苦しい。いい感じに力を使えてる気がする。

 

こんなこと書くつもりなかったんだけどどうしたのかな。キーボード打ってるうちにこんなんなっちゃった。なんだろう、まだ疲れてんのかな。全然元気なんですけど。

まあいいや、なんとなく綺麗に〆ちゃおう。九月は良い月ですよ。こんな素敵な曲がある。


Pizzicato Five - September Song (Manufacture Mix)