赦し

ミサイルが日常的に飛んでいる気がする。そのうち慣れちゃうと思う。震度5弱ぐらいじゃもうなんとも思わなくなったみたいに。「ミサイルぅー? そんなんでいちいち通知しなくていいようるさいなぁ。変な時間に目ぇ覚めちゃったじゃん。あーあ」なんて言うようになる。

そんなことより足の裏にできたマメのほうが深刻な問題だ。

もう秋だから、と久々にサンダル以外の履物を使ったらすぐこんなことになってしまった。わたしは足を使って移動するから、歩くたびに痛むのでは困るのだ。とりあえず絆創膏を貼ってなんとか衝撃を和らげているが、やはり痛い。早くマメが潰れてほしい。いつまでもブヨブヨしたままで居座るのはやめてくれ。

 

足の裏を気にしながら風呂から上がったら、テレビでは相変わらずミサイルの話ばかりしていた。

その時、自然と「赦し」という言葉が思い浮かんだ。これはいつもの、私の抱えるバグの一つのように思えた。一方で、これを単にバグだと認識するのも違う、という直感がはたらいた。私の中では「ミサイル」と「赦し」が友達の友達の友達の友達くらいの関係で繋がっている。どちらも私にとっては未知のものだが、組み合わせることでなんらかのイメージを想起させるものになる……という予感がある。

今朝、Jアラートで無駄に早起きしてしまったから、今夜はもう頭が働かないが、とにかく「ミサイル」と「赦し」は私の中で薄く薄く繋がっていることはわかった。

寝不足の頭で、「ミサイル」と「赦し」を使って軽く何かを想像してみることにした。とても卑近なテーマだが、例えば、友人がミサイルを撃ったら、私は友人を赦せるのか。

ここで、「赦し」という言葉の意味があまりにも曖昧であることに気づく。とりあえず「赦し 意味」でググって一番上に出てきたページを眺める。

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意味が多すぎる。私がイメージしていた「赦し」というのは、この中では1と3に近い。そもそもなぜ「許す」という字面で頭に浮かんでこなかったのか、そっちのほうが気になってきた。「赦し」ってなんだろう。何故この字面で出てきてしまったんだ。

それはいいとして、私は友人がミサイルを撃ったら赦してしまうと思う。もちろん、単に脅威だし、撃ってしまったらいろんな国にキレられるだろうから、友人がミサイルを撃とうとしているところに遭遇したら「さすがにそれはやめときなよ」と声を掛けるだろう。

でも撃ってしまった後だったらもう何も言うことはない。友人が「私、今朝ミサイル撃っちゃってさ‥‥」と打ち明けてきたら、「あー、そうなんだ。あのミサイル撃ったのXXだったんだね。なんか、いろいろ大丈夫? ていうか、もうご飯食べた? 私まだなんだけどどっか食べに行かない?」とか適当なことを言ってしまうだろう。これを一般的に「赦し」と呼ぶのかどうか全くわからないので、私は考えるのをやめた。

今日はっきりとわかったことといえば、足のマメは意外と簡単にできるうえに地味に痛いということと、近くの国で早朝からミサイルがぶち上がると人間が寝不足になってしまうということだけだった。