物の使い方の話

某ファッションセンターに行ったら、店内放送で流れていた曲が良くて、ストッキングを選ぶ手が止まってしまった。

この曲、誰のなんていう曲だろう。めっちゃ知りたい。そうだ、Siriに聞こう。しかしここは店内、周りに人がいるし、Siriを起動して話しかけるには勇気がいる。あとでしまむらのホームページ見たら載ってるかな?しかし見つからなかったらどうしよう。ああ、悩んでる間に曲が終わってしまう。それは一番避けたい。

私は咄嗟にしゃがみ込み、Siriを起動して、マイクに入るか入らないかの声量で、且つ誤入力のないように滑舌よく「この曲何?」と訊いてみた。入力は正確に行われたが、Siriは「ちょっと聞かせてください」みたいなことを言ったきり黙り込んでしまった。

大丈夫かな、ちゃんと聞こえてるかな、曲が切り替わったりしないかな、店員さんに不審がられていないかな、そもそもこの曲がわかるのかな……とモヤモヤしながら答えを待った。Siriの沈黙がこんなに長く感じられたことはなかった。

少しして、Siriはあっさりと曲名とアーティスト名を教えてくれた。私は素早くスクショを撮って、何事もなかったかのように立ち上がった。

 

買い物を済ませて店を出た。少し落ち着いてから、先ほどSiriに教わった曲名とアーティスト名で検索した。あっさり見つかった。

よく見ると、SoundCloudにも曲をアップしているらしい。早速聴いてみたら、やっぱり良かった。同じアーティストの他の曲も似たような感じで良かった。今日からめっちゃ聴こう、お風呂とかで聴こう。曲的には初期のスーパーカーみたいな感じ(それこそ『スリーアウトチェンジ』あたり)なんだけど、たまに日本語が聴きたくないことがあるからこっちも必要なんだ。

 

そんなこんなで、今日は「私、めっちゃインターネット使ってるなあ」としみじみ思った。今更。

Shazamなんて随分前からあるし、Siriはずっと一緒にいるし、iPhoneもいつも持ってるけど、こんなに活用したことはなかった。気になることがすぐにわかるって本当にすごいことだ。

 

一方でこれは、身近なものの機能を知り尽くしたら人生捗るよ、という話なのかもしれない。

私は感覚でものを使いすぎてるし、感覚でなんでもやりすぎてる。既にわかってることだけで全部済ませたい気持ちがある。それはそれでいいんだろうけど、「もっと早く知りたかった」ことの多くが既に実用化されているんだと思うと焦る。そういうものを何気なく使えるようになりたいな。経験値上げてこう。じゃなきゃ、経験値高そうな人に全部投げる技術を身につけよう(横着)。

 

なんか意識高いな。これ誰の日記だろ。とっとと寝よう。


[PV] SUPERCAR - Cream Soda