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シャワーの浴び方

 子供の頃、Gacktさんが「シャワーは立ったまま浴びる」と言っているのを聞いて、「そんな人本当にいるんだ!」と驚いた。本当に外国の映画みたいに浴びている人がいるんだ、と。あんなもん見世物としてのシャワーの浴び方だと思っていたから。

 それまではお風呂の椅子に座って、頭を垂れてぎゅっと目をつぶるスタイルを続けていた。シャンプーの泡が目や耳に入るのを疎ましく思いながらも、毎日我慢していた。

 早速その晩、立ったままでシャワーに背を向けて浴びてみた。その時、確かに革命が起きた。

 それ以来ずっと家ではこのスタイルを貫き通している。温泉や銭湯のシャワーでは一応椅子に腰掛けてはいるが、シャワーの柄を持って自分の髪の毛だけにお湯を当てるようにしている。

 今となっては、風呂に椅子がある理由がすっかりわからなくなってしまった。それと、なぜあんな不便なやり方で毎日シャワーを浴びていたのかもわからない。親に髪を洗ってもらっていた名残だとは思うけれど、不便に思いながら続けていた理由がわからない。煩わしかったのに、変えようという発想がなかったらしい。

 むしろ今、頭を垂れるスタイルでシャワーを浴びる(シャンプーをすすぐ)人がどれくらいいるのだろうか。案外、立った状態で浴びるスタイルが優勢なんだろうか。シャワーを手で持つ派は一体どれくらいいるのか。うわー、アンケートとりたいー! でも誰がどんなスタイルでもどうでもいいー! すっごくどうでもいいー!

 

 ただ、「風呂の床に仰向けに寝て浴びてます」って人がいたら面白すぎるから、話だけ聞いてみたい。話を聞いても「すっげー面白いですね!」としか言えなさそう。

 だって、シャワーを仰向けで浴びるようになった経緯や理由なんかを聞いたら、それこそ革命が起きるくらいの別世界が見えちゃいそうだもの。実演してもらったらそりゃもう腹抱えてゲラゲラ笑うか、あからさまに目がキラキラしてしまうだろう。

 

 あ、ここまでくると本当に聞きたくなってしまった、風呂の床に仰向けに寝てシャワーを浴びる人の話。どこかにいないかな。

 じゃなかったら、テキトーな誰かを風呂の床に仰向けに寝かせてシャワーを浴びてもらって、実況中継してほしい。絶対面白いじゃん。

 「泡が流れにくいです!」「目が開けられません!」「若干、息がしづらいです!」「体が冷えます!」とかクソ真面目に言われたら半年ぐらい思い出し笑いできそうだし、事と次第によっては私も一人、家でこっそりと寝そべってシャワーを浴びてしまうだろう。

 というわけで、特殊なシャワーの浴び方をしている方、小声で教えてください。私の趣味のために。