てんてん

 タクシーで夜の街を行く。いろいろな明かりが、いろいろな人が、いろいろなお金が通り過ぎる。放り出した小さな四角いハンドバッグの中で携帯電話が短く揺れて、私は目を閉じる。運転手は黙々とウインカーをつける。ときおり入る無線の音がまぶたをそっと撫でる。みたいなことばっかり考えていたいのですけれど、ちょっと体力ゲージが残り少なくて、ポケモンで言うならピコーンピコーンって音が鳴っている状態です。そもそも、タクシーで行ける夜の街なんざここらへんにはありゃしないし、小さな四角いハンドバッグなんて持ってません。でも、どうせなら紺色のが欲しいです、理由は欲しいからです。持ち手はゴールドの華奢なリングみたいになっているのがいいです。理由はそういうのがいいからです。明日には別のものが欲しくなっている気がします。

 

 元気を出すためにZOZOTOWNでブラウザウインドウショッピングをしました。いやあ〜たまりませんね、物の並び。

 モデルの着用画像よりも、バッグそのもの、靴そのものの写真のほうが好きです。よだれが出ます。ファッション誌を買うときの基準は「商品そのものの写真が多いかどうか」です。たまに、靴の写真だけがいくつも並んでいる小冊子が付録としてついてくる雑誌がありますけれど、そういうのは即買いです。げへへへって言いながら眺めます。物がびっしり並んでいる光景に弱いです。ポップですよね。

 

 体力ゲージが超少ないので文章がまとまりません。整合性やら一貫性やらを守るには体力が必要なのですね。どんどん頭の動きが死んでいくのがわかります。

 どんな風に死んでいくかというと、いわゆる「音飛び」みたいな感じになるんですよね。順調に流れていたのに、ぷつっ、ぷつっと出力が途切れるのです。「バナナを一本ください」が「バ、ナナァ、を、いっ、いっぽんください」みたいになります。

 音飛びするたびに「うわー、飛んだ」と焦りますが、知らん顔で続きを流すように頑張っちゃうので、事無きを得ます。事無きを得ているのだからこれでいいはずなんですけど、自覚してしまう分だけ、さらに疲れていきますね。

 ああそうか、人は消耗品なんですねえ。ならば、私は消耗しよう、もう絶対消耗してやる。絶対に消耗してやるぞ。カッスカスになるまで消耗してやるぞ。そう思ったら楽しくなってきました! よっしゃあ! やだ、絶対無理、省エネモード入ります。おやすみなさい。