お菓子を配る人生

世の中にはいろんな人がいるなあ……と思う日々を過ごしています。

例えば、同じ空間にいる見知らぬ人にお菓子を配りまくる人。小さなポーチからいそいそとお菓子を出して、「どうぞ」と言って次々と渡すのです。なんとも親しみやすい笑顔と所作で。

有無を言わせずお菓子を受け取らせるその技術、どこで鍛えてきたのでしょう。もしこの人が少しでも「この人」じゃなかったら、私はお菓子を受け取れませんでした。なんらかの必然がそこにあります。

この人が何故こんなことをしているのか、少し考えてみました。慈善事業?徳を積んでる?買ったお菓子が余った?死んだ祖母の教え?願掛け?

手のひらに乗った一包のお菓子を眺めながら、何を考えたところでどうせ本当のことなんて私にはわからないのだ、とぼんやり思いました。

 

どんな人もそこにいて、それぞれに暮らしているというのだから驚きます。

考えたくもないことですけど、人生って何通りあるのでしょうか。一人につき1通りだとして、前世や来世もないものとして……あ、だめです、わかりません。そもそも正確な数がわかったところで、やっぱり何もわからないので、やめておきます。触れちゃいけない場所のような気もします。

今日は楽しかったのですが、身体が疲れました。布団に入って、一日中酷いことをさせられたこの足がじんじん痛むのを感じながら、寝ます。そういう人生もここにあります。考えたくもありませんね。おやすみなさい。