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京都(?)に行く夢

 今朝の夢。

 一人で京都に行った。ただ、現実の(私が見たことのある)京都とは全然違う街並み。テレビで見る、香港や台湾の繁華街みたい。派手でごちゃごちゃした駅前。マクドナルドの大きな看板。黒光りする看板は電飾で縁取られていて、おしゃれなお姉ちゃんがスマホを見ながら立っている。駅前広場から放射状に道が分かれている。それぞれの道の入り口には謎の横断幕がある。

 私には目的地があったので、迷うことなくその中の一つの道に入る。ごちゃごちゃした通りだ。全体的に黄土色っぽい。土埃が舞っている。建物の背は低い。小さいけれど客層が若い感じの飲食店が軒を連ねている。タイ料理とかベトナム料理とかの店ばかり。どの店も風通しの良さそうな構造で、テラス席で食事する若者たちがいる。季節は夏だったかもしれない。

 目的地は今日の宿だ。宿の名前も住所もわからないのに、足が勝手に進む。歩きながらふと「そういえば京都にも水煙草屋さんがあるよな」と気づく。そちらにも早く行きたいなと思いながら、ひとまず宿を目指す。

 ようやくどこかに入る。古民家を改装して作ったような、全体的に木とリネンでできているカフェだった。いわゆる「ていねいな暮らし」系、無印良品が好きな人の家みたいな内装。「あれ?ここ宿なの?カフェじゃないの?」と思いながらも店員に名前を告げると、白いシャツに濃い色のデニム、深緑のエプロンをつけて眼鏡をかけた、清潔感しかなさそうな男性の店員はにこやかに「ご案内します」と言った。

 連れられるままに店の奥へ行くと、リネンの白いカーテンの向こうに、7〜8帖くらいの部屋があった。日当たりがよく、木製のテーブルと椅子、ベッドが備え付けられていた。ベッドのシーツ類は全て白で統一されていて、とにかくおしゃれで清潔だった。とことん「ていねいな暮らし」系だ。

 ただ、プライバシーの守り方はていねいではなかった。「部屋」と言っても、隣の部屋、いや、空間? との壁はない。棚みたいなおしゃれな木の枠がパーテーションのように立っているだけ。

 なんだこれは。プライバシーもクソもなさそうな空間だぞ。しかもカフェの中じゃん。本当にここに泊まるのか? でも、ベッドもあるし……眠れるっちゃ眠れるのかな……。と考えこんでしまい、5秒ほど沈黙。

 「あの、ここは泊まれるんですか」と店員さんに聞いてみると、「はい!」と自信満々な返事。そうか、泊まれるのか。なんだか、良い部屋のような気がしてきたので、私はここに泊まることに納得した。

 一旦宿を出た。一刻も早く水煙草屋さんに行きたかったからだ。元々荷物が少なかったのと、プライバシーもクソもなさそうな空間に私物を置いて行くことの不安から、宿には何も置いていかなかった。

 店の名前も場所もよく知らないのに、勘だけで水煙草屋に辿り着いた。ちょっと薄暗いけれど、ふつうのカフェみたいだった。20代後半〜30代くらいの、頭がもじゃもじゃした男性ばかりがいた。お腹が空いていたので、食べ物と飲み物を注文する。まず飲み物が出てきたので、それをぐっと飲み干す。冷たい透明な飲み物だった気がする。水ではない。

 空になったグラスを見て、ようやく水煙草を注文するのを忘れていたことに気づき、焦る(水煙草は準備にちょっと時間と手間がかかる)。店員さんに「水煙草ありますか」と聞くと、店員さんは「水煙草ですか」と怪訝な顔。え、ここって水煙草屋さんだよな? 店員さんでも知らないってあり得るの? わたし、入る店を間違えた? と思いながら、「あの、こういうやつです」とジェスチャーで伝える。そうしたら店員さんもようやくわかったみたいで、「ああ、ありますよ」。

 じゃあ、それをお願いします、とだけ伝えた。フレーバーも何も指定しなかった。

 

 ここで目が覚めた。なんだあの京都。

 全体的に居心地がよかった。ふらっと旅に出たかったからこんな夢を見たのかな。ちょっとリフレッシュした。夢でリフレッシュできるって相当お得じゃないか。だって寝てる間に気分も良くなるんだぞ。

 

 

 以下、日記

 北国もさすがに春になってきた。見ないふりも知らないふりも感じないふりもできないほどに春めいてきた。降参だ。やめろ。春がキツい。立ち上がるのもキツい。横になってても気持ち悪い。ベッドの中にも逃げ場がない。頭がボーッとして、放っておくとどんどん悲しくなってくる。どんどん死にたくなる。 叶うことなら今すぐ。頼むからずっと雪降っててほしい。適当にどうでも良いこと考えなきゃずっと死にたくなりっぱなしなので何か考えなきゃ。必死でひねり出した結果、かろうじて平野ノラさんのことなら考えられそうだから、考えてる。春の苦しみから逃れようとしている。

以上