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飽き性、欲

雑談だ

雑誌をじっくり読む機会があった。

「ダスティカラー」という言葉が目に飛び込んできて、腰を抜かした。ごめん嘘、腰抜かしてない。ただ目が点になった。これは結構本当。

ダスティって言葉、初めて聞いた(読んだ)。

ダスティってどういうこと? ダストっぽいってこと?
ダスト、つまり、埃? 埃っぽい色が流行ってるの? そうなんだ……。

女性向けファッション誌におけるトレンドカラーを形容する語として、「スモーキー」まではまだ理解できていたけれど、ここへきて「埃っぽい」が出てくると思わなくて、目が点になってしまった。とにかく点だ。もともと米粒くらいだったのに。

もしダスティの流行りが廃ったら、やっぱり「ダスティは埃っぽくなっちゃったよね」なんて言われちゃうのかしら、ダブルミーニングの極みかな? 人類のコミュニケーションって、歴史が長くなればなるほどドギツくなっていくなあ。文脈読めない人から順に死にそう。ってそれ既に実現してるやないかーい!

……などと考えて、意識がどこかへ飛んでいることに気づいた。とにかく、意識がどこかへ飛んだのだ。いい傾向だ。どんどん飛ばしていけ。意識がしっかりしていてもあまりいいことはない。

 

行こうと思えばいつでも、国内ならどこでも、泊まれる場所があれば、どこかへ行けてしまうんだよなあと考えるようになった。

これはいつものアレだ。ずっと同じところにいられないやつだ。まあそのうちどっか行くでしょう。

どうしてこんなにも、どこかに行きたくなってしまうんだろうか。飽き性にもほどがある。

概念上の「家」から遠ざかれば遠ざかるほど快感が強まる。

「家」からどんなに遠ざかったところで、やりたいことなんてチェーン店のカフェでアイスティーを啜りながら一人でぼーっとする程度のことだ。他には、一人でただただ地下鉄に乗ること。想像するだけでうっとりする。地下鉄に乗りたくて乗りたくて仕方が無い。それと、本屋をうろうろうろうろしたい。何も買えなくていいから、いろんな棚と棚の間を回遊魚のように歩き続けたい。疲れたら適当なところでぼーっとする。

こういう日常っぽいことがたまらなく恋しくなるたびに、何もかも私にとっては好きな行為で、好きな時間だったんだと思う。過去を美化しているだけかもしれないけど。

うん、とりあえずお金を稼ごうね。あとはあれとあれをあれしてそれしてそれしようね。

 

己を保つ、己を保つ、ただそれだけだ。私は私より外の世界は生きられないから。

おやすみなさい。