維持

人間関係は維持が一番大変だ。始めるのは案外簡単で、終わるときは案外あっさりとしている。技術や手間が必要なのは維持したいときなのだ。

有難いことに、黒歴史にしたくない人間関係がいくつかある。奇跡的に片手で数え切れないかもしれない。なんて恵まれているんだろう。でも、おそろしい。維持しなきゃいけない関係が増えれば増えるほど覚悟が要る。ああでも、それぐらいのことは、ここまで生きてきたら、自分でちゃんとやらなきゃなあ!……と書くだけで息切れを起こしそう。指先しか動かしていないのに。 とにかく今あるものを維持しよう。人間関係を維持するのに必要なのはたぶん礼儀だ。しかも、適切な量の。それでいて、「あなたとの関係のためならここまで礼を尽くします」という態度をとらねばならないのだ。よく考えたら当然のことなのに、今になって気づくなんて。

というわけで、「礼儀というのは、人間関係を維持するのに必要な道具なんだなあ」と思った週末だった(そのまんますぎる)。「マナーとは壁を作って自分を守るためのもの」以来の発見。こうやって一つ一つ自分の中で納得しないと何一つ身につかない性分なので、人生が遅れに遅れて、もう手遅れ。