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猫の話1

毎日猫を寝かしつけている。

やり方は意外と単純で、彼らの興味や注意の矛先を、「睡眠」ただ一点のみに絞らせるだけである。 猫は常に気が散る生き物だ。だから、いつもなら眠るタイミングであっても、気になる物音がしたり、気になる場所があったりするときは眠ろうとしない。常に外部の刺激を最優先するようにできているのだ。

猫と接していると、人間も動物なんだなと実感することがたくさんある。人間の方がちょっと面倒臭い生き物にも思えるけれど、基本はだいたい同じな気がする。 ただ、猫の方が人間よりずっと偉い。少なくとも、猫がとんでもない権力者であることは間違いない。一度だって無傷で逆らえた試しがないのだから。

「虎と暮らしたいな〜」とずっと思っている。理由は、かわいくて綺麗でめちゃくちゃ強そうだからだ。キングサイズのベッドで虎と添い寝するのが夢だ。 ただ、今一緒に暮らしている猫の凶暴っぷりを見ていると、「さすがにガチの虎はヤバい」と思わざるを得ない。 だから、考えを改めよう。私はもう虎と暮らしている。この子が虎なのだ。もう添い寝はしてくれないけど、この子が虎で、私の夢は叶ったのだ……と。

いや、何を言っているんだ。猫は猫でいいじゃないか。虎のことは今は考えなくていい。この子はこの子で最高なんだ。最高。よかった。猫は最高。 ……だからそろそろ寝ようね〜。……無理かあ〜。そっかあ〜〜(猫が走り回ってはドアノブをガチャガチャ言わせているのを聞きながら書いた)。